ani BANA #5

#5

 

ゴミ箱被った伊部さん笑った。この作品で心からあははーって笑ったのはじめてかもしれない。。って思ったけど、3話でアッシュと英ちゃんのキスを見て驚き絶句する伊部さんとチャーリーの表情と反応を見ても同じように笑ったのを思い出して、またこの2人が笑わせてくれたなって。伊部さんといいチャーリーといいマックスといいおじさん達ホント好き。。

 

英ちゃんは自分の目の前でグリフィンが殺されてしまったことに責任を感じて、兄の仇をとり復讐するために一人立ち向かおうとするアッシュと行動を共にすることに。

英ちゃんの、いざという時の行動力というか、思い切りの良さが、肝据わってるなあ。さすが大和魂。アッシュやショーターとは違う男らしさが。。普段穏やかな人ほど無鉄砲な一面も持ち合わせているんだよね。

 

ショーターとアッシュがグータッチするの、他にはない二人の仲の良さが伝わってきてよかったです、二人はずっと親友なんだものね。原作だとアッシュは渋々、みたいな、ショーターの口車に乗せられてちょっと気に食わないような(でも親しみを込めて)セリフ回しだったと思うけど、ここが改変されたことで二人の距離感が分かりやすくなった。ショーター心の底からいい奴だよう。口だけではなく行動もイケメン。戦いの術も何もわからない英ちゃんを引っ張ってあげてたし。気さくで気前のいいお兄ちゃんみたいな。路地裏で話しあう同年代のこの3人の仲間感よ。。わちゃわちゃかわいい。2人の会話にやれやれと言わんばかりのアッシュの冷めた目すら。

 

ディノ襲撃の作戦実行とともに徐々に日は暮れていって、アッシュが川に飛び込むときの逆光の感じとか、空の色がきれいだったなあ。ラスト、沈む夕日に向かってアッシュが一人佇むところ、空の色と心情を重ねているようで、魅力的で印象的なシーンでした。空とか情景に感情を寄り添わせる演出に毎回魅了される。

特殊エンディングも相まってとってもいい引き。終わって余韻に浸り、また思いを巡らせてしまうのでした。。。

 

アッシュはまだ17歳なのに、それなのに、抱えているものが大きすぎて。

彼のいる環境や置かれた状況が、彼を普通の17歳でいることを許さないというのが、あまりにも残酷で。。誰もいないところで、見られないように、ひとりで涙を流して。声も押し殺して。。

心に負った深い傷を、誰にも負けない強さで庇って必死に生きる姿に 彼の今にも崩れてしまいそうな不安定さや危うさを見て、やりきれなくて胸が締め付けられてしまう。

 

 

沈む夕日とやがて訪れる夜。悲しみに暮れたら、夜を越えたら、新しい朝へ。

 

ここで一区切りかな。

これからは、仲間とともに。

心の傷は強さで癒えるものじゃない。仲間が教えてくれるでしょう、ちゃんと。

 

#5 死より朝へ